そもそも、水道の引き込みって何でしょう？

家を建てるのが初めてのお客様にとって、そもそも「水道の引き込み」が何なのかがわからないかもしれません。

ですのでまずは、「水道の引き込み」について、ご説明します。

まず、下の図をご覧ください。

このように、水道の本管は、道路に埋まっています。

但し、日本全国どこの道路にも埋まっているわけではなく、埋まっている場合もあれば埋まっていない場合もあります。ですので、あなたが買う予定の土地の前面道路に水道の本管が埋まっているかどうかを確認しなくてはなりません。これは、役所で聞けばわかります。あなたが買おうとしている土地がＡ市にあるとしたら、Ａ市役所の代表電話に電話してみてください。要件を伝えれば、電話を回してくれます。

さて、ここで水道の本管が埋まっているかどうかが判明しました！　で、もしも本管が埋まっていなかったとしたら？　その場合は残念ながら、井戸を掘る必要があります。もちろん、水道の本管が埋まっていたとしても、井戸にしたってかまいません。

めでたく水道の本管が埋まっていた場合は、水道の本管から分岐して、あなたが購入する土地まで水道管が引き込まれているかを調べましょう。これも役所で教えてくれます。先ほどの手書きのメモをご覧ください。この例では、道路に水道の本管が埋設されていて、そこから土地まで引き込まれています。こんな土地であれば、とってもラッキーです。水道を引き込む費用がかからないからです。ただ、その分上乗せして土地が高く売られている場合もあるので、一概にラッキーとは言えないところではありますが・・・。

水道引き込み費用って、いくらかかるの？

もし、あなたの土地に水道管が引き込まれていない場合は、水道引き込み費用がかかります。費用はケースバイケースですので、ここからの話は参考程度にしてください。

まず、水道を引き込む際には役所に支払う「水道加入分担金（役所によって名称は様々）と、水道を引き込むための工事費がかかるのが一般的です。まれに、水道加入分担金がかからない場合もありますが、大抵は掛かります。費用は、何ミリで引き込んでくるのかによって違います。通常ですと１３ミリか２０ミリでの口径で引き込んでくるのですが、これもケースバイケースです。。役所に行けば、口径別の費用を一覧表にした紙をもらえますので、確認してみましょう。１５～２５万円程度かと思います。

次に工事費ですが、①水道の本管が道路のどちら側に埋設されているか、②大きな道路かどうか、によって費用に違いが出ます。それほど人通りの多くない生活道路の場合、水道の本管が敷地側に埋設されていれば４０万円程度、道路の反対側に埋設されていた場合は、道路を掘削して、水道の本管から敷地内まで水道管を引き込んでこなくてはなりませんので、６０万円かそれ以上かかります。

国道や県道など、車が激しく行きかうような幹線道路だった場合、ガードマンを雇ったりしなければならず、多額の費用がかかります。８０～１００万円以上かかる場合だってあり得ます。

このような場合は、井戸を掘るという方法に切り替えた方がよいかもしれません。